RubyKaigi 2025レポート:新卒エンジニアの学び✨

皆さん、こんにちは。 株式会社スタメン CTO室の根岸です。 今年の4月に新卒未経験エンジニアとしてスタメンに入社しました! どうぞよろしくお願いいたします☺️

本日は、 RubyKaigi 2025 のレポートをお届けします!

スタメンは、今回プラチナスポンサーとして総勢8名で参加しました🙌 私は今回がRubyKaigi初参加なので、どんな体験が待っているのかドキドキしながら参加しました😳

RubyKaigi 2025概要

開催期間:2025年4月16日(水)〜18日(金)

開催場所:愛媛県県民文化会館

今年の開催地は愛媛県🍊 特産品のみかんにちなんだオレンジ色のロゴがとても印象的です✨

RubyKaigiでは毎日さまざまなセッションとブースが開かれており、いろいろと回ったので、その気づきや学びをご紹介します🗣️

セッション参加レポート✍️

「Ruby Taught Me About Under the Hood」 / @ima1zumiさん

Unicode(ユニコード)についてのご登壇です!

そもそも私はUnicodeというものを知らなかったのですが、 とても面白かったです。

以下、登壇の内容を少しご紹介します🤏

Unicodeとは、世界の様々な言語、書式、記号に、番号を割り当てて定義した標準の文字コード。
1つひとつの文字に番号を割り当てることで、プログラマーは、どの言語が混ざっていても、コンピューターに保存、処理、伝送させるような文字エンコーディングを同じファイルやプログラムの中に作ることができるらしいです💭
そして、そのUnicodeには、書記素クラスタというUnicodeテキストを1文字ずつ分割するアルゴリズムがあるようです💡 分かりやすく言うと、Unicodeにおいて自然な“1文字”を表す単位です!

書記素クラスタの概念がないと何が起きるのか?
例えば「🧑‍🧑‍🧒←この絵文字は何文字ですか?」と聞かれたら、 多くの方が1文字と答えるのではないでしょうか?
しかしながら、実はこの🧑‍🧑‍🧒は、

①👨 ②""  ③👩 ④"" ⑤👦 ⑥""  ⑦👧

この7つの要素からなっているそうです😳

  • 人間は、🧑‍🧑‍🧒=1文字
  • 機械は、 🧑‍🧑‍🧒=7文字

と捉えるこの差分が、バグの原因になるとのこと。
そこで人間が1文字と捉えるものを機械が1文字と捉えられるようにしたのが書記素クラスタなのだそうです💡

絵文字の書記素分割の表を眺めてみるのも、面白かったです!

「Goodbye fat gem 2025」 / @ktouさん

Fat gemについてのご登壇です!

またまた私はFat gemがなんなのか知らなかったのですが、 Fat gemとは、ビルド済みバイナリー(0or1の二者択一)が入ったgem(便利な機能やよく使う機能を、あらかじめ部品化したようなもの)のこと。

つまり、すごく便利なものなのだということがわかりました。

しかしながら、作る側は大変なのだということをお話いただきました。

具体的には以下の3点が大変なポイントなのだそうです。

  1. 環境設定が難しい
  2. 脆弱性対応が遅れがち
  3. メンテナンスが大変

この3点について、少しだけ詳細を綴ります。

環境設定が難しい →Fat gemはリリースに時間がかかるし、requireにも時間がかかるため、Rubyを使う環境がなかなか整わない。

脆弱性対応が遅れがち →Fat gem内にある外部ライブラリに脆弱性が見つかった際の修正が大変。

メンテナンスが大変 →Fat gemは通常クロスコンパイルして作るのに対し、多くの外部ライブラリがそうでないため、外部の外部ライブラリが修正される度に問題が起きてしまう。

このような理由で作るのが大変になっているようです。
なんとなく使っていたRubyですが、Rubyをサポートするこのようなシステムがあって初めて使えるものなのだということを理解しました💭

「Matz Keynote」 / @yukihiro_matzさん

AI時代のプログラミングについてのご登壇です!

「アルファシンドローム(犬が甘やかされていくうちに自分が家族の中のリーダーだと誤認してしまい、言うことを聞かなくなっていく現象)と逆の現象が、人間とAIの関係の間で起こるのではないか」ということを危惧する内容でした。
つまり、人間がAIさまさまになってしまうということです。

そこで重要なのが、何をAIにお願いして、何を自分でやるのかをしっかり考えることです💡
例えば、人間がやるべき仕事として、顧客の意向の汲み取りが挙げられていました。

私としては現状すでに「AIさまさまです」と思うことが多々ありますが、今後AIアシストコーディングに取り組んで行くにあたり、まさにこの考え方は重要なことだと感じました。


DrinkUpでの学び🍺

RubyKaigiの素敵なところはセッションから学ぶだけでなく、スポンサー企業が開催するDrinkUpイベントでカジュアルにお話しながら学びを深められることです!私が初学者であることを伝えると、とても熱心に教えてくれました。

例えば、基礎の基であるオブジェクト指向について。
「オブジェクト指向というのは、簡単に言うと、鳥という「もの」が飛ぶという「動作」をするという関係性を定義したり、鳥というものの「クラス」(〇〇科など)を定義したりできる、そういう考え方だよ〜」と初学者にわかりやすい例を用いて教えてくださいました💡 とてもわかりやすくて、今までよりイメージが湧いた気がします💭

Rubyに精通された方たちと近い距離でお話できる貴重な機会でした!

他社ブースでの学び📖

個性豊かなブースが勢揃いで、どこから回ろうか迷いました💭 2日目からは各ブースを回るスタンプラリーも行われていて、とても盛り上がっていました✨

そんな中、私が1番に入ったのは転職ドラフトさんのブース。 Rubyが選ばれ続ける理由を技術トレンドの変化に基づいてご説明いただきました! RubyKaigi 2025 転職ドラフトPRトーク - Speaker Deck speakerdeck.com

エンジニアとしてどんな力を身につけたいか付箋に書いて貼るというワークにもチャレンジ💪 私は新卒未経験ということで、「プログラミング基礎力」と大きく書きました✍️

各ブースでそれぞれの専門領域におけるトレンドを知ることができ、勉強になりました。

スタメンのブース出展🙌

私たちもブースを出展しました! 私たちは、自社サービス『TUNAG』のベネフィット機能を用いて、抽選イベントを行いました!当選された方には、モバイルバッテリーをプレゼント🎁 多くの方に『TUNAG』の実際の画面を見ていただけて、嬉しかったです☺️

感想💭

私が何より言いたいのは、Rubyコミュニティーが熱くて優しいコミュニティーだということです😌 自分が初学者であることに、はじめは引け目を感じていましたが、終わるころにはすっかりそんな気持ちも消え去っていました。

それから、Ruby学習への意欲の高まりも感じています。 カンファレンスの内容が今年は全然わからなかったけれど、1年間学んだ来年だったらどれくらいわかるようになるだろうかというワクワクや、今年出会えたRubyistの皆さんともっと熱く語れるように、「まずは自分の知識量を増やしていかなくては!」という意思が芽生えたと思います。 そういう意味で、入社直後にこのような温かいコミュニティーで今後の学習モチベーションを高められた私は、とても恵まれたなと思っています。

来年のRubyKaigiに成長した私で戻って来られるよう、日々精進です💪 また、今年はブースの出展のみだったのですが、来年はDrinkUpの企画にも挑戦し、Rubyコミュニティーとのつながりをさらに深めていきたいと思っています🔥

イベント登壇のお知らせ📢

実は、「はじめてのRubyKaigi 〜ゆるっとふりかえり会〜」というイベントで登壇することになりました✨

日時:2025年5月20日(火)19:00~

開催場所 : primeNumber Office Lounge (目黒駅直通)

参加費用 : 無料

このイベントでは、私がはじめてRubyKaigiに参加して学んだことや心境の変化などを等身大でお話しする予定です。 少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひチェックしていただけたら嬉しいです!

詳細はこちらのリンクからご覧いただけます! pn-developer-lounge.connpass.com

一緒に学び、交流できることを楽しみにしています😊

おわりに🌷

最後まで読んでいただきありがとうございます😊

スタメンでは、RubyやRubyコミュニティが好きなエンジニアを絶賛募集中です🙌

herp.careers

参考:エンジニアのカジュアル面談Q&Aから見るスタメンの姿

note.com