「なんとなく出展」を徹底的に因数分解する。エンジニアに刺さる体験をデザインしたカンファレンス運営の裏側

みなさん、こんにちは☀️ スタメンプロダクト開発部のねぎちゃんです🌷

本日は、5月に開催されたフロントエンドカンファレンス名古屋2026とTSKaigi2026のカンファレンス運営を振り返るレポートをお届けいたします!

【カンファレンス概要】

フロントエンドカンファレンス名古屋2026
開催日:2026年5月9日
場所:ウィンク愛知
フロントエンドカンファレンス名古屋2026

TSKaigi2026
開催日:2026年5月22日〜5月23日
場所:ベルサール羽田空港
TSKaigi2026

エンジニアがカンファレンス運営をするとなると、どうしてもメイン業務は日々の開発になるため、ブースコンテンツやノベルティについてじっくり検討することが難しいケースもあると思います。

そうなると、「なんとなくノベルティを配って、なんとなくアンケートをやってもらって終わり」になりがちです。

そのような中で、今回は「そもそもなぜカンファレンスに出展するのか?」「なぜノベルティを配るのか?」という、なんとなくやっているあれこれを徹底的に因数分解し、カンファレンス出展の費用対効果を最大限に引き上げることと、エンジニアに刺さるコンテンツやノベルティに徹底的にこだわりました🔥

正直、採用促進や認知拡大をKPIにおくカンファレンスの成果は、短期的に数字で語ることは難しいです。

私のやったことが正解だったかどうかは、もっとずっとあとになってわかるものです。

そのため、この記事で私が言っていることがカンファレンス運営の正解かどうかはまだわかりません。

それでも、これからカンファレンス運営に挑戦しようとする誰かにとって、考えを膨らませる手がかりにはなれたらと思います。

私たちが「採用促進・認知度向上」という目的に対してどう因数分解し、現場でどんな体験をデザインしたのか、カンファレンス当日までの約3ヶ月の裏側をすべて公開したいと思いますので、ぜひご覧いただけますと幸いです✨

1. 認知度向上の方程式:『接触回数 × インパクト』

カンファレンスに出展する目的は様々あると思いますが、大きくは「認知度向上」「採用促進」が挙げられると思います。

まずは認知度向上に焦点を当てて、どんなテーマでブースコンテンツやノベルティを作るのかの方針を定めたいと考えました。

さて、どうすればスタメン、およびTUNAGは認知されるのか?

というか、そもそも人間はどうやって何かを認知するのだろう?そこから理解する必要がありました。

私は、ありがたいことにカンファレンスへの参加経験が豊富だったため、「なぜ私はこの会社を覚えているのだろう?」と自分に問いかけてみると、自ずとある条件が見えてきました。

私の導き出した条件は、「何度も視界に入る(接触回数)」「一発で記憶に焼き付く(インパクト)」、あるいはその両方を満たすことでした。

そこで今回は、接触回数とインパクトを最大化することを意識して、ブースコンテンツとノベルティを作ることにしました。

2. 【本番前】前夜祭で本番前から接点を持つ

実は、本番のタイムラインはカンファレンス前日から始まっておりました🤫 私たちスタメンは、名古屋本社にて、フロントエンドカンファレンスの前夜祭を開催しました🎉

【イベント概要】

【公式】Frontend Conference Nagoya 2026 前夜祭!
開催日:2026年5月8日
場所:株式会社スタメン名古屋オフィス

前夜祭の内容としては「リジェクトコン」として、本編のプロポーザルに惜しくも落ちてしまった方々にご登壇いただきました!

また、初参加のエンジニアにとっては「一人でポツンとしたらどうしよう」「輪に入れるかな」という不安もあると思います。前日から会場を盛り上げていくことで、本番を120%楽しむための心理的安全性を提供することも大切な目的でした。

実際に、参加者の方から「はじめてのカンファレンス参加で不安だったけど、前の日に知り合いができたおかげで、当日を安心して迎えられた」という嬉しいお声をいただきました🤝

来場してくださる方に「プロポーザル供養の場」「知り合いづくりの場」という価値を届けながら、スタメンとしても前日から早速接点を持つことができ、非常に良い取り組みとなりました。

3. 【本番当日】ブースで「接触回数 × インパクト」を最大化する3つの仕掛け🤫

当日ブースでは、先述の「接触回数 × インパクト」を最大化する3つのコンテンツを用意しました。

① タイムラインをジャックする「サンクスカードアプリ」💌

先述の通り、カンファレンス参加の経験が豊富だった私は、会期中にハッシュタグとともにセッションの感想や会場の様子がたくさん呟かれる様子を何度も見ていました。

実際、私自身も会期中は少なくとも1回はXのタイムラインをスクロールして、みなさんのつぶやきを追っています。つまり、Xのタイムラインに載れば確実に来場者の目に留まるはずなので、なんとかしてそこに載りたいと考えました。

しかし、単に宣伝ツイートをお願いしても誰も面白がりません🤦🏻‍♀️

そこで、TUNAGのコア機能である「サンクスカード」を題材に、カンファレンスの運営や登壇者に向けて感謝のメッセージを送れる特設アプリを開発しました💌

皆さんに送っていただいたサンクスカード💌

このアプリからサンクスカードを送信すると、自動的に「#fec_nagoya」のハッシュタグと共にXへポストされる仕組みです。

Cloudflareで実装したサンクスカードアプリの入力フォーム✍️

X投稿までの動線もバッチリ✌️

セッションの感想や会場の様子がつぶやかれる公式タイムラインに、自然と「スタメンブースでサンクスカードを贈りました!」というハートフルな投稿が流れつつ、TUNAGらしさの塊であるサンクスカードを何度も目にして欲しいという想いで作った施策です。

他社と被らないインパクトと接触回数の両方を兼ね備えたこの施策は、実際にXのニュースに取り上げていただけたり、「Xで見ました!」と声をかけていただいたりし、確かな効果があったと感じています😌

一時Xのニュースに取り上げていただきました🙏

② 2日目の再訪を生む「ポイントシールアート」🖼️

TSKaigiは2日間に渡って開催されました!

スタメンは、4択のシール貼りアンケートを企画していましたが、「初日に一度貼ったら、問題を変えなければ2日目はスルーされてしまうのでは?」という懸念がありました。

また、問題を変えたとしても、昨日とやっていること自体は同じなので変わり映えがしません。

加えて、かなり定番のコンテンツなので、他社と被るであろうことも懸念でした。

コンテンツ自体はシール貼りのアンケートでいきたいが、「みんながやっていないこと」をやりたい……。

そこで、回答シールの色を使って2日間かけて全員で1つのドット絵(お題の絵)を完成させる「アート企画」にしました🖼️

皆さんのおかげで無事アヒルのポイントアートが完成🎨

ただ貼るのではなく、「前の人はここを表現しようとしたのかな……?」と文脈を想像しながら貼る楽しさや、「明日にはどうなっているだろう?」と続きが気になって2日目もブースに足を運びたくなるリピートインサイトを仕込みました💪

こちらも実際に、「だいぶ進みましたね〜!」と再訪してくださる方や、「明日どうなっているか楽しみです✨」と写真を撮ってくださる方もいらっしゃり、来場者の方に楽しんでいただきつつ、スタメンとしても明日も遊びに来てもらえる確率を高められる設計になっていました✍️

そして何よりも、スポンサーとして会場にいる全員でひとつのものを作り上げるという、一体感のある体験を作れたことが本当に良かったと思っています🔥

完成を喜ぶスタメンエンジニア🤭

③ 闘争心に火をつける「セマンティックパズルゲーム」🎮

カンファレンスのコンテンツとして、クイズもまた王道コンテンツです✨

ここでもやはり「みんながやっていないこと」にこだわり、選択式クイズではなく「お題に対して正しくマークアップせよ」というパズルゲームアプリを開発しました🚀

さらなるこだわりは、正答数ではなく「スピード(秒数)」で競うランキングをブースに常時表示したことです🤫

ランキングを常時モニター表示していました🔥

「自分のランキング、抜かれてないかな……?」とエンジニアの負けず嫌いな魂を刺激し、こちらも何度もブースの様子を見に来てしまうゲーミフィケーションとして機能していました!

先のサンクスカードアプリとこのセマンティックパズルゲームアプリは、先輩フロントエンドエンジニアがカンファレンスのためだけに実装してくださいました🤝

4. 【本番後】「点」で終わらせない、「線」にするための取り組み

① 一度きりではなく、日常に溶け込むノベルティ

食べたら終わるお菓子や、捨てられがちなチラシではなく、キーホルダーやタンブラーといった「日常に溶け込むノベルティ」を制作しました🌿

カンファレンスが終わった後も、オフィスや自宅のデスクで、ふとした瞬間に毎日視界に入るもの👀これによって、イベント終了後も長期的に接し続けてもらえる構造を作りました!

キーキャップキーホルダーは「S」「T」「M」「N」の4種展開にして、皆さんのコレクション意欲を掻き立てます😚今後も様々なカンファレンスで配布の可能性がありますので、ぜひ全種類コンプリートしてください💪

STMNキーキャップキーホルダー

② 出会ったご縁を繋ぎ続ける努力

スタメンでは名古屋本社にて毎月勉強会を主催していますが、カンファレンスの出展にタイミングを合わせて、東京本社では初となる自社勉強会「tech.stmn(テックドットスタメン)」の記念すべき第1回を開催することにしました🎉

【イベント概要】

tech.stmn
開催日:2026年6月17日
場所:株式会社スタメン東京オフィス

このイベントのコンセプトは、「ソフトウェア開発にまつわることなら何でもOK」🙆‍♀️

ガチガチの技術話しか受け付けないような、敷居の高い場所にはしたくありませんでした。

プロダクトマネジメントの話でも、プロダクトデザインの話でもいい。職種の垣根を取り払った、誰もがフラットに集まれる場所にこだわりました。

そこへカンファレンスのブースで出会った方がスタメンのオフィスへ遊びに来てくださいました😭カンファレンスで生まれたご縁が、しっかり繋がっていったことを実感した瞬間でした🤝

どんなにカンファレンス当日にたくさんの接点を持ったとしても、それを繋ぎ続けようとする努力がなければ、点は点のままで終わってしまいます。

引き続き定期的にイベントを開催し、スタメンに出会ってくださった方々とのご縁を大切にしていきたいです🕊️

あっという間に2時間語り込むほどアットホームな空間です🌿

最後に

今回、とにかく『接触回数 × インパクト』にこだわり、様々な仕掛けを考えてカタチにしてきました。

しかし、最後に一番大切にしたのは、マーケティングのための無機質な数字ではありません。

最後はどこまで行っても「来てくれた人が面白かったなと思ってくれるか」「持ち帰るものがひとつでもあるか」という想いが一番大切な指標でした。

スタッフに感謝を届ける「サンクスカードアプリ」を作ったのも、

シールアートでみんなでひとつのものを完成させるという体験を作ったのも、

セマンティックパズルゲームで「自分の腕を試す」というワクワクを作ったのも、

すべては「ブースに立ち寄ってくれた一人のエンジニアを楽しませたい」という想いから逆算した結果でした。

結局やっていることは、仕様書通りにシステムを組むだけでなく、ユーザーの感情を動かすUI/UXを設計するエンジニアの仕事と何ら変わらず、カンファレンス運営もまた「最高の体験デザイン」でした✨

約3ヶ月間、メインの開発の傍らで大変なことも多かったですが、振り返ってみると「楽しかった」と嘘偽りなく言うことができています☺️

改めて、前夜祭、スタメンブース、そして勉強会に足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました🤝

そして、これからカンファレンス運営に取り組まれる方が来場者に楽しんでもらうことを考えるのはもちろんですが、運営する自分自身が一番カンファレンスを楽しめますように……⭐️

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