AWS 認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトに合格したので振り返ってみる

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こんにちは、スタメンでバックエンドのエンジニアをしている河井です。
今年の3月に AWS 認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA-C01)を受験し、合格したので勉強した内容や受けて良かったことについて振り返りをしてみます。

※現在は SAA-C02 が最新で、本記事で紹介する動画や模試もアップデートされて対応済みです

受験の理由

AWS の基本的なサービスを体系的に理解するためです。

スタメンに新卒入社して以来 Rails や React を用いた開発を経験しましたが、AWS はあまり触る機会がありませんでした。
その後バックエンドグループの所属になり、TUNAG の機能開発に加えてクラウドインフラの運用やパフォーマンス監視業務にふれることになりました。
普段の業務で AWS 関連の会話がかなり増えましたが、内容がわからないことも多かったです。
もちろんその都度サービスについて聞いたり調べたりするものの、断片的な知識を集めるのではなかなか包括的な理解が難しいと感じていました。

そこでまずは試験を受けて広く基礎知識をつけようと考えました。

受験時の経験

受験を決めたときのエンジニアとしての経験は

  • ウェブエンジニア歴2年弱
  • Rails、React などアプリケーションの開発経験がメイン
  • AWS は ETL 基盤の改善で少し触ったことがある(CloudFormation、Lambda、Glue、Kinesis など)
  • AWS 認定以外も含め資格試験の経験なし

といった感じです。認定試験によく出る範囲の経験はほぼありませんでした。

勉強したこと

何を使ってどんなことを勉強したのかを紹介します。 使ったのは大きく3つで、試験対策本、動画、模擬試験です。

試験対策本

試験対策本は、SBクリエイティブAWS認定資格試験テキストを使いました。 SAA 向けと、基礎レベルのクラウドラクティショナー(CP)の2冊です。

www.sbcr.jp

www.sbcr.jp

まずは CP の対策本を一通り読みましたが、思ったより簡単だったのですぐに SAA の方に切り替えました。
CP の試験を受ける予定はなくても、基礎の基礎を抑えた上で SAA に必要な知識を積み上げられるので読んで損はないと思います。

どちらの本についても内容を細かく覚えようとせず、どんな内容について理解すれば良いのかを把握するためにざっと読みました。

動画教材

本だけだとイメージが湧きづらい、とはいえすべてのサービスを触るほど時間はかけられないという理由から動画教材を使うことにしました。
今回はたまたまツイートで見かけた Whizlabs を選びました。
安かったのと時間がなかったので特に調査や比較などはしていないです。

www.whizlabs.com

こちらも最初は全容を把握する目的で1.5〜2倍速で流しました。
各サービスの使い方が動画でわかるので実際に触らなくてもなんとなく感触をつかむことができます。
わかりにくい部分に関しては動画に沿って手を動かしながら理解を深めました。

模擬試験

公式の模擬試験は本番より難易度が低いと聞いていたので使わず、よくおすすめされている Udemy の以下のものを使いました。

【SAA-02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

僕が受けたのは C01 のときだったので5回分(6個目は C02 の対策として追加された)で、中難易度1つ、高難易度4つの構成でした。
順番としては高難易度の4つを先にこなし、受験の前日に中難易度の試験問題を解きました。

試験後に領域別で得点率を出してくれることと、各設問の各選択肢について解説がついているのが非常に勉強になります。

この解説を読みながら、どうすれば正解の選択肢にたどり着けたのかを考えました。
知らない知識があれば本や動画にもどって復習します。
本や動画で流す程度に留めた理由はここで、実際の現場に近いシーンの中でどういうニーズがあってこの機能があるのか?を知った上で知識をつけたほうが効率的かつ実践的です。

知識としては知っていたのに間違えたというときは Well-Architected フレームワーク に沿って考えられていたかどうかを確認しました。
これを繰り返すことで自然と Well-Architected フレームワークについても理解が深まりました。

受験の効果

一番実感したのは、やはり普段の業務での会話や資料で AWS 関連の話題が出てきたときに何についてのサービスなのか、なぜそれについて話題にするのかを理解できるようになったことです。
また、わからないことがあってもキャッチアップまでのスピードが速くなりました。

以下はスタメンの事業(TUNAG本体、TUNAGのETL基盤、TERAS)で使っているサービスです。

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これらの中で試験本番や試験勉強を通じて見なかったのは Glue だけです。(Glue も見落としていたり他の練習問題などで出てきたりする可能性はあります。)

他の点として、設計のベストプラクティスについても理解が深まったので、既存の設計についても改善すべきところを判断できるようになりました。

本番

本番の試験は Udemy の講座で練習した通りの形式だったので特に戸惑うことはなく、難易度についても Udemy の高難易度試験と比べると簡単でサクサク解いていくことができました。
この点でも模試で訓練しておくことは重要だと思います。

まとめ

AWS SAA 受験の振り返りをしました。
個人的に思っていた以上の効果があり受験してよかったですし、同じような課題を感じている方にもおすすめしたいです。