スタメンインターン体験記

はじめに

こんにちは。takumma といいます。株式会社スタメンで一ヶ月半ほどインターンをさせていただいたので、そこで体験したことを文章として残そうと思います。

本当はインターンでお世話になった社内の方達に向けて社内ドキュメントに投げようと思っていたのですが、その旨を CTO の松谷さんに話したら、是非社外向けにも公開してほしいとのことだったので、スタメンに興味を持った人のことも意識して書こうと思います。

僕は短い間しか居なかったので、スタメンはこういう会社だ!というよりは、僕の体験ベースで素直に感じたことを書いていければなと思います。

スタメンとは?

stmn.co.jp

スタメンは、名古屋にあるITベンチャーです。2016年創業、2020年に東証マザーズへの新規上場を果たしていて、事業としてはエンゲージメント経営プラットフォーム TUNAG などを行っています。

TUNAGとは?

tunag.jp

僕がインターンで関わった TUNAG は、エンゲージメント経営の実践を通じて会社の成長や成功を支援するサービスです。エンゲージメント( ≒ 会社と従業員、従業員同士の相互信頼関係)を重視した組織づくりを通して強い組織を作っていくことを支援するプロダクトです。

少し分かりづらいかも知れませんが、簡単に言うと、社内の信頼関係を強くし、組織を強くしていくための社内 SNS のようなプロダクトです。

僕について

改めて、僕は takumma と申します。

高専に通っている5年生(インターンに行っていた時は、ギリ4年生)です。

目次

  • インターンの概要
  • インターンを通じて感じたこと
  • インターンに参加して良かったこと
  • まとめ

インターンの概要

最初に僕がインターンでやっていたことを軽く触れようと思います。

僕は TUNAG 事業部の開発チームの一つに一ヶ月半ジョインさせてもらい、そこでチームメンバーらとともに様々なタスクに取り組ませていただきました。

情勢もあり、社内の体制に合わせて前半はオンライン、後半はオフラインで参加していました。

取り組んだ内容

僕の入ったチームでは、TUNAG のプレミアムチャット機能を実装していました。既存のチャット機能に加え、引用返信機能と動画チャット機能の二つの機能を実装していました。

最初の方はチームがメインで取り組んでいる上記の機能開発を行うタスクではなく、既存機能の改善などを行うタスクがほとんどで、改善タスクをこなしながらコードに触れていくというようなことをしていました。しかしインターンの中盤になると、チームが取り組んでいる新規機能の開発にも入っていくようになり、より一層チームの一員としてタスクに取り組んでいくようになっていきました。

TUNAG で使っている詳しい技術スタックは、こちら に詳しく書かれています。

インターンでは、フロントエンドからサーバーサイド、インフラ周りまで幅広く触らせていただきました。僕はフロントエンドメインのスキルセットなので、インターンでもフロントエンドのタスクをやることになると思っていました。しかし、スクラムチームだったこともあって、領域横断でタスクに取り組むことができました。チームでは基本的にペアプロ・モブプロでタスクに取り組んでいたので、その中で教えていただいたりしながら進めることで、あまり経験のない領域にもチャレンジしていくことができました。

また、社内の企画部の勉強会にも少し混ぜていただき、ビジネスや企画、デザインなどの領域に関して学ぶ機会もありました。

振り返ると、本当に幅広い経験を積ませていただいたなと感じています。

インターンを通じて感じたこと

激しい変化

僕が入った時期は特に社内の変化が激しい時期で、

  • オフィス移転
  • オンライン → オフラインへ
  • 開発体制がスクラム → 大規模スクラムへ

など、様々な変化がありました。

オフィス移転

前のオフィスは名古屋の亀島の高架下にオフィスがあって、一度だけインターンが始まる時にお邪魔させてもらいました。そしてその2, 3週間後くらいに新しいオフィスに変わりました。新しいオフィスも高架下にあって、おしゃれで階段の多いオフィスです。

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高架下にあるオフィス

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中はこんな感じ

働いているオフィスが移転するということもそうそうあることではないと思うので貴重な体験だったし、新しい新築のオフィスで働くのは気分が上がってとても楽しかったです。

ちなみにオフィスの目の前に Zepp Nagoya があるので、業務終わりにライブに直行することもできます。最高。

大規模スクラム(LeSS)への移行

僕が入ったときのスタメンの TUNAG 開発チームは、フロントエンドやSREなどの領域ごとのチームからクロスファンクショナルなスクラムチームに変化し、スクラム開発を導入している真っ最中でした。

https://www.wantedly.com/companies/stmn_inc/post_articles/379461

そしてインターン中には、個々の開発チームのスクラムから、LeSS へと体制が変化していきました。またその中でも、例えばスクラムイベントの時間が変化したり、デザイナーさんがチームに加わったり、スクラムマスターの役割がチームのリーダーに任されるようになったりと、毎スプリント変化があって、インターン中は全く同じ体制のスプリントが無かったほどでした。

またインターン期間中にオンラインからオフラインへの移行もあったので、使うツールやスクラムイベントの開催方法も変化していました。例えば僕のいたチームではレトロスペクティブに使うツールを、

Miro → スプレッドシート → ホワイトボード(物理)

というふうに変えたりしていました。個人的にはホワイトボードがスクラム感?があって良いなと感じていました。

人とプロダクトの熱

スタメンという会社を知ったとき、まず創業事業の TUNAG に興味を持ちました。

突然ですが、僕は熱のあるプロダクトが大好きです。ハッカソンなどで企画・開発をするときも、ゆとりや人の温もり・感情を大切にするプロダクトのアイデアがとても好きだし、そんな熱のあるプロダクトを開発したりそのプロダクトのことを考えているのがとても好きです。

また熱のあるプロダクトを仲間と開発していく中で、作る人の想いに触れることも好きになりました。

僕は TUNAG に対しても同じように熱を感じたのでとても興味を持ったし、「熱のあるプロダクトを創る」ということを実務レベルでもやってみたいとずっと思っていました。

インターンにいく中で、特に熱を感じることができた出来事があります。TUNAG のプロダクトオーナーの方とお話した時のことです。

プロダクトオーナーとの会話

インターンの中で、TUNAG のスクラムチーム全体のプロダクトオーナーをされている二階堂さんという方に、TUNAG のオリエンテーションをしていただくという機会がありました。オリエンの目的はプロダクトゴールを理解することだったので、二階堂さんに色々と説明をうけるという形だったのですが、話を聞いていく中で「ここはこういう思いがあるんだ、じゃあここにはこういう施策があるんじゃないか?」というように TUNAG に対する理解が能動的に深まっていく感覚があって、僕も二階堂さんもヒートアップして熱く語り合うみたいな状態になったのがすごく記憶に残っています。普段の企画でもたまにある、プロダクトに対して熱くなるような体験を業務の場でもできたということが僕にとって印象的でした。

また、プロダクトに対する想いが強く、作りたい世界やユーザに届けたい体験があるからこそ、ただ創るだけじゃなくどうやったらユーザに使ってもらうか、作りたい世界を広げるかを考えていくということの大切さを改めて学びました。

TUNAG に関しては業務中もずっと社内で利用していたので、エンジニアとユーザの目線から色々と感じたり、考えたりしていました。

インターンに参加して良かったこと

自分の興味が広がった

まず一つは、自分の興味が広がったことです。

スクラムチームへ変化したことで領域横断でタスクに取り組んだので普段あまり触らない領域(僕の場合はインフラやサーバーサイド)にも触れることができました。

興味のあるところにチャレンジしていける環境と雰囲気があったのもとても良かったポイントです。例えばチームに降ってきた AWS の cdk を新たに導入するタスクに、インフラの知識が全くない僕が手を挙げたりとかしていましたし、そこに心理的な障壁を感じたりすることはありませんでした。

また、企画部の勉強会に参加したことがきっかけでデザイナーの方におすすめしていただいた本を会社から借りて読んだりもしていました。

興味はあったけれどなんとなく触らないでいたことを、インターンというきっかけでトライできた。というようなことが色々あって、今回のインターンがいろんなことを勉強したりチャレンジする良いきっかけになったと感じています。

会社全体の人や雰囲気を感じ、想いに触れられた

基本はチームの中で業務に取り組んでいたのですが、役員の人と話す機会を与えていただいたりしたので、いろんな人と話すことができました。というか、普段から役員の方とも距離が近いので気軽に話せる雰囲気がありました。

またオフラインでオフィスにいた時は、ベンチャーというのもあってか営業や CS の人たちのデスクも近く、顔を見たり電話で話す声をよく聞いていたので、会社全体の雰囲気も感じていました。

特に役員の方と話す中で、スタメンや TUNAG に対する想いを聞いたりすることができたので、とても良かったです。

スクラムの考えがより深まった

スクラムの導入も初めてだったため、スクラムに関わる一人ひとりがスクラムの在り方を常に考えていました。どうすればより価値のあるプロダクトを提供できる組織が作れるかということを導入期に一緒に考えることができたので、とても貴重な経験になりました。

アクティブにスクラムへチャレンジしていく組織の中にいることで、なんとなくでいたスクラムの考え方が、繰り返し考える経験を経てより深まったと自分の中で感じています。

まとめ

様々な領域でたくさん学びがあったこと。今のスタメンでしかできない経験ができたこと。いろんな人の思いを、話したり一緒に仕事をすることで感じ、刺激を受けられたことがとても良かったです。

インターンで関わってくれたスタメンの方達に本当に感謝しています。ありがとうございました。