登壇資料テンプレートを作りました

スタメンのデザイナーの (@kiyoshifuwa)です。

先日 スタメンの登壇資料テンプレートをKeynoteで作成し、全社員に展開を行いました。 作成の手順や気をつけたこと、展開後のフォローとして行ったことなどをご紹介します。

なぜ作ったか

最近、スタメン社員(主にエンジニア)が大きなセミナーやカンファレンスで登壇する機会が増えてきました。 これまでは登壇者が毎度0から作成していましたが、

  • トンマナの統一 会社としての統一感を持たせたい
  • 安定したクオリティ 各々のデザインスキルに依存しないようにしたい
  • 資料作成の工数削減 登壇者には資料よりも話す内容に注力してもらいたい

上記を達成するために、スタメン共通の登壇資料テンプレートを作成することにしました。

どのように作ったか

どんなレイアウトのパターンが必要なのか把握したいので、洗い出しのために エンジニアが作った登壇資料のラフをもらい、全てのページに最適なデザインを適用させました。 その際、「これらの情報は並列の関係?」「箇条書きが適切か?最適なのはフローではないか?」など、詳細まで認識をすり合わせました。

実際に作ったスライドはこちらです。

そして、必ず使うものやよく使うものをテンプレートに落とし込みました。

できたものがこちら

▲テンプレートと使用例(一部抜粋)

用意したスタイルは以下の通りです。

  • 表紙
  • 自己紹介
  • アジェンダ
  • 箇条書き
  • 箇条書き(チェックリスト)
  • 番号付きリスト
  • フロー
  • 画像+テキスト
  • 画像+テキスト(説明付き)

(補足)

  • アジェンダの数は3〜5つまで対応しています。
  • エンジニアは図やコードを見せることが多いので、縦や横に大きく使えるスタイルを用意しました。
  • スタメンのほとんどがMacユーザーなので、Keynoteファイルのみ作成しました。
  • 直近で必要な資料の要件に合わせ、4:3で作成しました。後々16:9も作成する予定です。

用意したデータの詳細

使用例とマスタースライドが入っている、「テンプレート.key」を用意しました。

登壇者は、以下の手順で登壇資料を作成します。

「テンプレート.key」を複製 ↓ 不要な使用例を削除 ↓ 使える使用例は書き換え またはマスタースライドから新規作成

また「カラーパレット.clr」も用意しました。 これは登壇者のPCの「~/Library/Colors/」に追加します。 登壇資料作成時に色を変更したい場合は、用意したパレットから色を選んでもらいます。

気をつけたこと

テンプレート使用のハードルを上げないよう、ルールを詳細まで固めすぎないように気をつけました。 「ガイドに沿って整列してね」とだけ伝えて、あとは自由に使ってもらっています。 資料作成後のデザインチェックも必須ではなく、登壇者本人が必要とする場合のみ確認するようにしました。

展開後のフォローとアップデート

テンプレートのデータを展開後、社内勉強会で登壇資料の作り方の詳細を説明しました。 デザインチェックやKeynoteの使い方説明は、要望があれば個別で行うようにしています。

また、現状のものは完成形でなく、随時アップデートをかけて改善し続けたいという旨を伝えました。 スタメン社員が「テンプレート.key」を使用して登壇資料を作った際は、改善点や新たに増やしたいマスタースライドなどをフィードバックしてもらっています。

実際にこのテンプレートを利用して、資料を作成したエンジニアからは下記のフィードバックをもらいました。

  • テンプレートをそのまま使って資料を作るだけで、デザイン的に整った資料になり楽だった。
  • デザインを意識する必要がないため、発表内容のブラッシュアップに集中できた。

意図したとおり、登壇者が発表内容に注力できたのは良かったので、改善点などももらってアップデートを続けていきます。

まとめ

以上、登壇資料テンプレートの作成から展開までに行ったことをご紹介しました。資料テンプレート作成をご検討の方の参考になれば幸いです。

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