TL;DR (概要)
スタメン モバイルアプリGでAndroid・iOSアプリを開発してるカーキです! 昨年から、プロダクト部の勉強会の主催を担当させてもらっています。
突然ですが、皆さんの会社ではどのように社内勉強会を実施されているでしょうか? スタメンではこの6月からエンジニアの社内勉強会の方法を一新しました。 今回このブログでは、スタメンの社内勉強会を新たにどのように実施しているのかを紹介します。
今までの勉強会
新しい社内勉強会の紹介の前に、今までどのように社内勉強会を行っていたのかを紹介します。 3年ほど前から始まったエンジニアの社内勉強会では、全てのエンジニアが月一で集まり、LT形式で数人が各々が使用している技術のベストプラクティスを紹介したり、自己研鑽で学んでいる内容などを発表していました。
この形式の勉強会が始まった当時はエンジニアの数も10名弱で、エンジニアの構成としても全員がWebアプリケーションを担当するエンジニアでした。 そのため、LTの内容もWeb領域に寄っていましたが、特に問題はありませんでした。
課題
エンジニアの人数が増えてきたことで以下の2つの課題が発生してきました。
- 技術領域の異なるメンバーの増加によるLT内容の希薄化
- 人数が多すぎて勉強会の運営が難しくなってきた
LT内容の希薄化
スタメンでは2年ほど前からモバイルアプリの開発に力を入れており、モバイルアプリエンジニアなど今までの技術領域と異なるエンジニアが社内でも増え始めてきていました。 全員で集まって技術的なLTをしても、Webのエンジニアにとってはモバイル領域のことを、モバイルのエンジニアにとってはWebのことを十分に理解することが難しくなってきました。 そのためお互いにLTの内容を理解できるレベルにまで合わせると、LTの内容が希薄化しているケースがありました。 またLTのレベルを下げない場合でも、他の領域だからとLTの理解を割り切ってしまうと、社内勉強会としての価値がそれぞれのメンバーにとって低下する恐れもありました。
人数の増加
スタメンでは創業事業であるTUNAGや新規事業であるFANTSの事業拡大に伴い、ここ1年だけで10名弱エンジニアが増加しました。 それに伴いオフィスで毎月、場所を借りて勉強会を運営するコストが増えてきました。 これにはスタメン本社全体の人数の増加による開催できる場所の不足も一因としてあります。
上記のような課題を感じ、エンジニアの社内勉強会を刷新する判断をしました。
新生・勉強会
社内勉強会を刷新するに当たって、社内勉強会の趣旨を新たに定めました。
勉強会の趣旨
- 学びたいことが学べる
- グループや役職を超えた交流
勉強会の趣旨として 「学びたいことが学べる」 ということは、当たり前のことではありますが、エンジニアのキャリアやバックグラウンドが多様化する中でエンジニアそれぞれが価値を感じることを学ぶことができる環境を提供することが大切だと感じています。
2つ目の 「グループや役職を超えた交流」 に関しては、FANTS事業のエンジニアの所属が従来のプロダクト部から分離したことが大きく影響しています。勉強会を刷新するきっかけにはなっていないものの、エンジニア同士の物理的な距離感だけでなく、所属組織としても距離が生まれようとしていました。 この問題に対して、勉強会としてもチャレンジできるのではないかと思い、趣旨として「グループや役職を超えた交流」という視点は重要だと考えました。
上記のような趣旨から以下の2種類の勉強会を開始することになりました。
新勉強会①グループ勉強会
一つ目の勉強会の形式がグループ勉強会です これは特定の技術領域に特化した勉強を任意参加で実施する勉強会です。 勉強の主催自体も発起人自身が企画し、運営していきます。
このような形式の勉強会はすでにスタメン社内でも実施されていましたが、所属する組織単位でクローズで行っていたものがほとんどでした。 このクローズに開催されていた特定領域の勉強会をエンジニア全体でオープンにすることで、所属する組織を横断して学びの機会を増やすことを狙いとしました。 前述したFANTS事業部の分離に関しても、TUNAGとFANTSの技術領域が近いことから、2つの事業部のエンジニアが互いに交差して学び合えることをこの勉強会から期待しています。
この形式の勉強会は6月から始めましたが、すでにNext.jsの勉強会など計4つほどの勉強会グループが生まれています。
新勉強会②LT大会
2つ目の勉強会の形式がLT大会です。 これは1ピリオド(スタメンでは4ヶ月毎のピリオド制を採用しています)に1回、社内のエンジニア、デザイナー、PdMを集めてゆるめのLT大会を実施します。 こちらはどちらかというと交流に重点を置いた勉強会になります。 2つの事業部のエンジニア同士の交流はもちろんですが、スタメン社内のデザイナーやPdMなども含めたプロダクトに関わるメンバー全体の交流を目的としています。 またLT大会では会期ごとに運営メンバーを募る形で実施しています。 運営メンバーが固定化されてしまうと、参加側のメンバーの意識としてどうしても受動的にならざるえなくなります。 LT大会のような規模の大きいイベントでは、運営側に立つことで初めてわかることも多く、勉強会の運営経験をすることにも十分な価値があると感じています。
現在、7月の上旬にLT大会を予定しており、運営メンバーが日々調整に励んでいます。
まとめ
僕自身、社内勉強会の方式を変えるタイミングで様々なテックブログを拝見し、各社がどのように勉強会を行なっているのかを参考にしていました。 今回のこのブログが社内勉強会について考えるきっかけになれば幸いです。
スタメンでの社内勉強会の取り組みについて紹介してきましたが、 スタメンでは勉強会が大好きな、向上心のあるエンジニアを募集しています。 詳細は以下のリンクからご覧ください。