なぜTUNAG(ツナグ)がモバイルアプリに投資するのか

こんにちは、プロダクト開発部、モバイルGでiOSチームのエンジニアリングマネージャをしている 朝倉(@asashin227)です。

2022年末にスクラム体制でのモバイルアプリGの変遷(2022年)という記事を公開してから8ヶ月ほど経ち、さまざまな変化がありましたので、ご紹介できればと思います

TUNAG(ツナグ)について

2022年2月に以下の記事でスタメンの主力事業であるTUNAGの紹介をしました。 2023年の8月時点において昨年時点で見えていなかった部分の解像度が上がってきたため、改めてTUNAGについて紹介したいと思います。

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TUNAG(ツナグ)は、エンゲージメント経営の実践を通じて会社の成長や成功を支援するプラットフォームとして大企業から中小企業までざまざま規模の企業へ導入していただき、エンゲージメントの向上を支援してきました。

弊社のカスタマーサクセスと導入企業の担当者様の間で密にコミュニケーションをとる中で業種や業態によって、よりエンゲージメントに対するニーズが高い領域が見えてきました。

TUNAG(ツナグ)の強み

TUNAGの提供する機能は大まかに以下の2種類に分類することができます。

  • 企業と従業員、従業員同士のつながりを強固にするエンゲージメント機能
  • 業務DXを実現する実務的な機能

この機能から「ITが行き届いておらず、また定着率が低くエンゲージメントが維持できない」という課題に対してTUNAGの強みが最も発揮できると考えています。

特にこの課題を抱えているのが、飲食、小売、物流、介護、製造、などの現場で働く「ノンデスクワーカー」が働く業界です。ノンデスクワーカーのほとんどは、立ち仕事などがメインで落ち着いた環境でPC利用などはできず、紙とペンによる非効率なオペレーションもいまだ多く残っています。そして離職などのエンゲージメントに関する課題も大きいです。

日本の労働人口の7割が現場で働くノンデスクワーカーと言われており、この市場においてTUNAGを広めることが”一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。”という企業理念を実現することにも大きく近づくと考えています。

TUNAG画面イメージ

ノンデスクワーカーとモバイルアプリの親和性

スタメンではTUNAGの強みを最も活かせるノンデスクワーカーをメインターゲットとして組織構造やプロダクトの開発フローを大きく変化させることにしました。

ノンデスクワーカー業界は、PCを使わず、また立ち仕事中心の環境なのでSaaSの導入も難しく、包括的な業務DXを1つのプロダクトで実現することが求められます。別の課題としては非正規雇用の割合が多く、毎年数百人単位で人が入れ替わるような企業も少なくありません。

これらの課題に対して、TUNAGでは現場の業務DXや人と組織のつながりを強固にし、エンゲージメントを高めることができると考えており、モバイルアプリであれば立ち仕事中心の職場環境でもスムーズな導入と運用が実現できます

今後、TUNAGは「ノンデスクワーカーのエンゲージメント向上から業務DXまで実現するALL-in-One Product」というポジションを確立し、モバイルアプリが最前線でこの道を切り開いていきます

モバイルアプリ開発体制への投資

ノンデスクワーカーの労働環境においてスマートフォンが最も強力なコミュニケーションツールであり、TUNAGの強みと価値を最も届けられる導線がモバイルアプリであることがわかってきたため、今年から組織体制や開発フローを徐々にモバイルファーストへシフトさせてきました。 現在時点でも様々な変化が起こっている真っ只中なので、いくつか紹介したいと思います。

人数が倍増!

2022年末の記事ではモバイルエンジニアが2〜3人という状況でしたが、2023年夏の現在ではiOS, Androidそれぞれ3名ずつの合計6名になりました!

東京拠点での採用活動も開始し、エンジニア組織の拡大にむけて急加速しています。

現在もチーム規模を成長させ続けるために積極的に採用活動を行なっています!

エンジニアリングマネージャを新たに2名採用

人数の話にも関係ありますが、それぞれのモバイルOSごとにエンジニアリングマネージャがついています。

私自身、10年ほどiOSアプリ開発に関わっていますし、私以上に経験豊富なAndroidエンジニアもエンジニアリングマネージャとして、チームのマネジメントや、実質的なテックリードの役割を持っています。

モバイルGとしては今までにないほど強力なマネジメント体制が構築できていると自負しています。

モバイルGの朝会

モダン技術の導入

iOSでは2023年の頭からSwiftUIを取り入れた開発へシフトしています。

元々VIPERアーキテクチャで開発が行われてきたため、SwiftUIの導入に際して、いくつかの課題がありましたが、うまく解決して導入に至りました。

この話についてはiOSDC Japan 2023 最終日のスポンサーセッション でお話ししますので、ぜひ見にきてください!

AndroidでもJetpackComposeを導入しており、両OSで宣言的UIの実装を行えます。

技術的な選択肢が増えることで効率的な開発が行える環境となっています。

チャット機能はSwiftUIで実装しました

エンジニア成長のための新たな制度

モバイルGを含むプロダクト開発部全体で、成長支援を目的とした様々な制度が急速にでき始めています。

  • 無限書籍購入制度
  • カンファレンス参加補助(参加費・交通費・宿泊費全額補助 & 営業日は業務扱い)
  • 拠点間出張補助(東京拠点と名古屋拠点のコミュニケーションや業務効率を促進)

これらの制度を活用することによって個人だけでなく、プロダクト組織全体の技術向上や知見の吸収が促進されていることがすでに実感できるものとなっています。

これからのモバイルGのミッション

前述の通り、「ノンデスクワーカーのエンゲージメント向上から業務DXまで実現するALL-in-One Product」を目指していく中で、モバイルGのミッションが大きく2つあります。

モバイルアプリのフルネイティブ化

これまで、TUNAGはWebをメインに開発を進めてきており、モバイルアプリはWebの機能を取り込む形で成長してきました。

多くの機能がWeb Viewで表現されており、モバイルネイティブなUXからは遠い存在となってしまっています。

WebViewを排除し、ネイティブ実装に切り替えることによってモバイルアプリだからこそ実現可能な操作速度やレスポンスの良さを実現できると考えています。

モバイルファーストな開発スタイルへのシフト

モバイルアプリのフルネイティブ化を進めるためには、モバイルGにとどまらず、プロダクト全体の開発スタイルも変えていく必要があります。

すでにモバイル先行の機能開発体制にシフトしつつあり、Webでは実装せずにモバイルでのみ実装する機能も開発が進んでいます。

このためにプロダクト企画やデザイナーにも協力してもらい、設計デザインフェーズからモバイルエンジニアがガッツリ入り込んだプロジェクト進行が実現できています。

最後に

プロダクトカンパニー化に向けて、まさに第二創業期のような変革が起きている真っ只中です。

エンジニア組織への投資姿勢は直近のブログ投稿からも感じていただけるのではないでしょうか。

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これからのスタメンは、エンジニア組織へのさまざまな投資をさらに強化していきます。エンジニアにとって一番楽しいフェーズだと自信を持っていえる環境が揃いつつあります。

モバイルGをはじめ、プロダクト組織全体の拡大のため、今後も様々な変化が起きていきます。 日々の成長を自分ごととして感じられる、ライブ感のあるこの時間を同じ目標を持つ仲間として楽しみませんか。

スタメンではモバイルファーストなプロダクト開発を一緒に牽引してくれる仲間を募集しています。

「iOSDC Japan 2023」や「DroidKaigi 2023」へのスポンサーも行っているので、ぜひブースに立ち寄ってくださると嬉しいです!

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もし興味を持っていただけたら、以下のリンクからご応募ください!

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